聖カタリナ修道院(Saint Catherine’s Monastery)は、エジプト、シナイ山の麓にある峡谷の河口に位置し、現在も継続して機能するキリスト教正教会の世界最古の修道院である。
6世紀の蝋画法による聖ペトロのイコンを収蔵し、ユネスコの世界遺産に登録されている。
800年ごろは、エジプトはムスリムの国であったが、修道院が所有するムハンマド本人により署名されたものとされる文書によると・・・
修道院がある種の政治的亡命施設として容認されるようになった後にムハンマドが敵から身を守るためこの修道院に身を隠し、修道院領内にファーティマ朝のモスクが立てられた。
こうした理由もあり、修道院は長年に渡り、一帯のイスラム教支配下でも生き延びることができた。しかしこのモスクは、正しくメッカの方角を向いていないため現在では使用されていない。