栗林公園 (香川県高松市)

香川県営の都市公園、栗林公園は、国の特別名勝にも指定される歴史公園、回遊式大名庭園である。

2009年3月16日発売の『ミシュラン観光ガイド』で、「わざわざ訪れる価値のある場所」として最高評価3つ星に選定された。

ソメイヨシノを中心に約330本の桜があり、県下屈指の花見どころでもあり「桜と松」の調和が美しいことでも有名である。

桜の種類も多く、ソメイヨシノ、ヒガンザクラ、ヤマザクラや、春と秋の2回花をつける十月桜などがある。

栗林公園は、16世紀後半、元亀天正の頃、当地の豪族佐藤氏によって築庭されたのに始まる。

寛永年間、1625年頃に、当時の讃岐国領主・生駒高俊公によって南湖一帯が造園され、現在の公園の原型が形作られた。

その後、生駒氏の転封に伴い入封した初代高松藩主・松平頼重公(水戸光圀公の兄君)に引き継がれ、さらに100年以上経た延享2年(1745年)、5代頼恭公の時に、園内六十景命名をもって完成。

以来歴代藩主が修築を重ね、明治維新に至るまでの228年間、松平家11代の下屋敷として使用された。

明治4年、1871年に高松藩が廃せられ、新政府の所有となり、明治6年1月公布された「公園に関する太政官布告」に基づき、明治8年(1875年)3月16日に県立公園として一般に公開されるようになる。

昭和28年3月には、文化財保護法による「特別名勝」に指定され今日に至る。

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