フランスの風景 「樹をめぐる物語」展

会期 2016年4月16日(土)~6月26日(日)
会場 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
開館時間 午前10時-午後6時、金曜日は午後8時まで(入館は閉館30分前まで)

「樹木」は、古くには永遠の象徴とされ、いつの時代にあっても人に寄り添い四季の移ろいを伝え、時の流れを共に見続ける人間の伴侶として受けとめられてきた。西洋では伝統的に理想化された風景画がアトリエ内で制作されてきたが、19世紀中頃になるとバルビゾン派の画家たちは野外での観察によって農民や農村風景を写実的に描くようになる。

さらにその後、印象派の時代になると光の効果を求めて画家は戸外で描くことを 好むようになり、画家自身の眼がとらえた自然の一瞬の移ろいを表現することで自然と一体化した存在となり風景画の描かれ方も変遷して風景が絵画の主題として描かれるようになった。

画面一杯に木の枝々を描き、極端に単純化された構図で、キャンヴァスを筆触で埋め 尽くすような風景画が描かれるようになり、その後続く抽象画の素地を形成した。「樹木」というモチーフを通して、コローからモネ、ピサロ、マティスまで、19世紀から 20世紀に至る印象派とその前後の時代における


フランスの風景画の変遷を辿る。フランス、ポントワーズのピサロ美術館長、クリストフ・デュヴィヴィエ氏の監修のもと、フランスを中心にとする美術館及び個人所蔵作品から、油彩作品約80〜90点、デッサン及び版画作品 約10〜15点にて構成され、併せて、日本国内の関連する作品も出品される。

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