グアテマラ東部、イサバル県のモタグア川中流域にあるマヤ文明古典期の遺跡で、1981年に世界遺産(文化遺産)に登録される。
キリグアは200年頃に建設され、5世紀頃にはここに本格的な王朝(キリグア王朝)が成立し、この遺跡はこの王朝が築いたものである。キリグアはカリブ海とグアテマラ高地をつなぐ通商路に位置し、モタグア渓谷の高地は銅、翡翠(ひすい)、カカオ豆、黒曜石の産地であることから、この一帯を統治するための拠点とされたと考えられている。
また、キリグアは都市国家コパンの衛星都市として、その都市文明の影響を受け発展した。ここにある石碑には、キリグアがそれまで従属していたコパンに勝利し、国として自立したことが記されている。