マルク・シャガール(Marc Chagall, 1887年7月7日 – 1985年3月28日)は20世紀のロシア(現ベラルーシ)出身のフランスの画家、毒舌家としても知られ、同時代の画家や芸術運動にはシニカルな態度を示していた。
特にピカソに対しては極めて辛辣な評価を下している。1910年パリに赴き、5年間の滞在の後、故郷へ戻る。この時代の作品にはキュビスムの影響が見られる。10月革命(1917年)後のロシアでしばらく生活する。
ロシア時代のシャガールはロシア・アヴァンギャルドに参加し、構成主義の影響の濃い作品、デザイン的作品を制作した。1922年、故郷に見切りをつけ、ベルリンを経由し、1923年にはふたたびパリへ戻り、その後作品は「愛」の方への傾斜が認められる。
1950年、南フランスに永住することを決意し、フランス国籍を取得している。当時のフランス共和国文化大臣でシャガールとも親交のあったアンドレ・マルローは、オペラ座の天井画をシャガールに依頼し、1964年に完成している。1973年、86歳の誕生日に、ニース市に「マルク・シャガール聖書のメッセージ国立美術館」(現国立マルク・シャガール美術館)が開館した。1966年から20年近く暮らした、ニースに近いサン=ポール=ド=ヴァンスの墓地に眠る。
代表作I and the Village(1911年) ニューヨーク近代美術館七本指の自画像(1912年 – 1913年) アムステルダム市立美術館誕生日(1915年) ニューヨーク近代美術館Green Violinist(1923年) グッゲンハイム美術館青いサーカス(1950年) ポンピドゥー・センターイカルスの墜落(1974年) ポンピドゥー・センターAmerica Windows(1977年) シカゴ美術館バレエ『アレコ』(1942年) 舞台背景画 第1、2、4幕 青森県立美術館バレエ『アレコ』(1942年) 舞台背景画 第3幕 フィラデルフィア美術館イスラエル十二部族(1962年) ステンドグラス エルサレムの病院のシナゴーグ(礼拝堂)を飾る