シンガポール植物園

シンガポールで始めて登録された世界遺産のシンガポール植物園は、建国50周年を迎える2015年に、ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において登録が認められた。

シンガポールでは1800年代後半、ゴムの研究がされ東南アジアのゴム産業の基礎が作られた。ゴム産業は自動車産業のタイヤの生産と相乗効果をなし、世界の自動車産業に影響を与え、近代産業を促進発展させた。

シンガポール植物園の敷地は、東京ドーム13個分にあたる63.7ヘクタールの広さを有し、園内は「ブキット・ティマ・エリア」、「中央エリア」、「タングリン・エリア」の3つに分かれている。シンガポールの国花は蘭で、人気観光スポットでもある国立洋蘭園には約1000の原種、約2000の交配種の洋蘭が集められ、その数は約6万株と世界最大規模を誇る。

シンガポール植物園の入園料は基本的には無料だが、国立洋蘭園(ナショナル・オーキッド・ガーデン)は有料とされる。なかでも人気なのが、VIP Orchid Garden (VIP蘭園)で、世界各地から訪れた著名人の名前を冠した新種のランが約120点以上も展示されている。

日本の天皇陛下の名前を冠した深紅のランはレナンセラの交配種で、雅子皇太子妃のランは、真っ白な丸い花びらが清楚な感じのするデンドロビウムの交配種。英国のエリザベス女王や故ダイアナ元妃、故サッチャー元英国首相、故ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領、アナン元国連事務総長らのランを始め多種多様なランが咲く。さらに、ジャッキー・チェンや氷川きよしなど、著名人のランの花、変わった形や色のランの花は、訪れた人々を楽しませてくれる。

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