愛知県稲沢市の国府宮神社で開催される儺追神事(なおいしんじ)、通称・はだか祭りは、毎年旧正月十三日に行われる。2017年の開催日は2月9日(木)。儺追神事の関連行事は2月8日(水)~2月10日(金)まで行われる。
儺追神事の当日は、朝5時に行なう「神男一番祈祷」を皮切りに、厄除けのご祈祷を受ける人や御守りの「なおいぎれ」等を受ける人々で境内は雑踏する。午後三時になると神男が参列し、本殿において「儺追神事」が斎行される。その頃拝殿の外では近隣各地区からの裸男達の集団が次々と「なおい笹」を捧げ喚声を上げて威勢良く拝殿へ駆け込んで来る。
最後に小池正明寺地区の手桶隊が登場し、裸男達をめがけて水をかける。すると裸男達は待ちわびたかのように一層大きな喚声を上げ神男の登場を待つ。この時から神社周辺は異様な雰囲気に包まれる。神事の最中、神男は警護の者に守られ、全身無垢の姿で参道に群がっている裸男達の中に飛び出す。
裸男達は、神男に触れる事で自分達の厄災を祓うことが出来ると信じ、一斉に神男に殺到する。神男が、はだかの群集に揉まれ触れられ人々の厄災を一身に受けて儺追殿に納まった後、神事が終了する。このはだか男達の揉みあいは、江戸時代末頃から始まった。