弥富野鳥園

「野鳥の保護、調査、観察等を通じて、野鳥の保護思想の普及啓発を図る」ことを目的として、渡り鳥など野鳥が多く見られる鍋田干拓地の一角に造成され、1975年(昭和50年)5月に開園した。

約36ヘクタールの園地の内、約33ヘクタールを保護地(通常は一般来園者立入禁止)として草原や林、池や水路などを設けると共に約3ヘクタールを小公園として整備し、観察施設を兼ねた本館を置いている。

本館は鉄筋コンクリート3階建てで、2階にはパネルや写真を展示する展示室と剥製を陳列する資料室があり、3階には6台の双眼望遠鏡を備えた展望室を設置している。

また、探鳥会をはじめとする各種のイベント(公式サイトを参照)を開催しており、土・日・祝日には日本野鳥の会の観察指導員が来園して野鳥観察のアドバイスなどを行なっている。

園地内では開園以降200種を越える野鳥が観察されているほか、野性化したヌートリアが確認されている。

ヌートリアとは?

ヌートリアは、ネズミ目ヌートリア科ヌートリア属の動物で、南アメリカが原産です。見た目はネズミですが、頭胴長が(しっぽを除いた頭からお尻までの長さ)40 – 60 cm、体重が5 – 9 kgほどもあるので、かなり目立つ生き物です。生後5・6ヶ月頃には性成熟し、年二回、平均5頭の子供を生みます。かなり繁殖力の高い生き物です。寒さには、それほど強くないといわれており、冬期に河川が凍結するような地域では生存できません。冬期には、長い尻尾が凍ることによって弱ったり、流産することが知られています。

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