長い歴史と伝統を誇る台湾の京都といわれる古都・台南の街中に、日本統治時代に建てられた民家をリフォームした茶屋、「衛屋茶事」がある。和室や庭園などを備え、日本人に懐かしさを感じさせる空間で、抹茶や和菓子を味わうことができる。
台南は歴史ある文化伝統の発祥地で、街を歩くだけでも古跡の中を歩いているようで面白いものが多く有り、細い路地でも思わず立ち止まってしまうこともありそうだ。
また台南はB級グルメの詰まった魅力の街でもある。
台湾の小吃は台南が発祥の地で、種類も多く食べ歩きにももってこいの街。しかも、1日ではおさまらないので台南の小吃を食べ尽くそうと思ったら数日間の余裕を持って出かける必要がある。小吃(シャオチー)は、店や屋台で食べる中華の一品料理で、「小」は軽い、「吃」は食べるという意味になり、日本語に直訳すれば「軽食」「スナック」になる。だが、中華文化圏のニュアンスはかなり異なり、麺類や、餃子・焼売・饅頭などの包子(パオズ)、粽や餅から、肉料理、炒飯や魯肉飯など、どんぶり料理までを含む一品料理である。もちろん杏仁豆腐などの甘いものも含まれる。漢文化圏の都市部では、このような料理を供する小さな店や屋台が多数あり、外食する文化が高度に発達した。