インド洋に浮かぶフランスの海外県、レユニオン

フランスの世界中に4つある海外県(departement d’outre mer DOM) の一つのレユニオン島はマダガスカルの東約800km、モーリシャスの南西約200kmのインド洋に浮かぶ火山島。

総表面積は2512平方km、人口は約70万人でフランスの海外県の中では最多の人口を抱える。島のほぼ中央には火山活動のない標高3069メートルのピトン・デ・ネージュ山、島の南東部には火山活動のある標高2631メートルのピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ山がある島のほぼ中央には火山活動のない標高3069メートルのピトン・デ・ネージュ山、島の南東部には火山活動のある標高2631メートルのピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ山がある。

コーヒーの原種の一つブルボン種の原産地でもある。

かつて、18~19世紀にはフランスは植民大国で多数の国々を占領し、自然資源である砂糖、バニラ、農用地などを奴隷制度で利用してきたが、同制度は1848年に廃止された。この時期に、フランスは自国の文化、宗教、フランス語を現地に移植したので、ヨーロッパ大陸の枠を越え広がった。

レユニオンの略史

1507年 ポルトガル人により発見される

1640年 フランス人が上陸してフランス領と宣言

1642年 国王ルイ13世によってブルボン島(île Bourbon)と命名

1665年 フランス東インド会社はインドへの中継港として植民を開始

コーヒー栽培、そしてサトウキビ栽培による製糖が重要産業となる

ブルボン王政を打倒したフランス革命によってレユニオン島(La Réunion)と改名される

1806年 皇帝ナポレオンに媚を売った提督によってボナパルト島と改称される

ナポレオン戦争終了後のイギリス占領時(1814年)に、ブルボン島に戻される

1848年に2月革命で7月王政が倒れるとレユニオン島に改称され今日に至る

1869年 スエズ運河が開通するとインド方面への中継港としての役割は減少した

1946年 フランスの海外県となる

2002年 ユーロ流通

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