京都、哲学の道

琵琶湖疏水分線に沿って永観堂付近にある熊野若王子神社横から始まり、銀閣寺道バス停付近の白川通今出川交差点まで続く哲学の道。

疎水の山側は自然の森で対岸側に桜並木があり、春は桜、秋は紅葉が美しく、日本の道100選にも選ばれている散歩道である。

明治の頃は文人が多く住み「文人の道」と称され、その後、哲学者・西田幾多郎や田辺元らが散策したため「哲学の道」という名前で親しまれるようになる。

法然院近くには、西田が詠んだ歌「人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾行く道を 吾は行くなり」の石碑がある。茅葺で数奇屋造りの鄙びた山門の法然院の境内には、名水として有名な「善気水」が湧き出している。法然院の正式名は「善気山法然院萬無教寺」で、内藤湖南、河上肇、谷崎潤一郎、九鬼周造など、著名な学者や文人の墓が数多く存在する。

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