ドデカネス諸島 のパトモス島 (Patmos)

ドデカネス諸島(英語: Dodecanese)はエーゲ海南東部に点在するギリシア領の島々である。ドデカニサは「12の島」を意味するが、主要12島のほか約150の小島が含まれる。

聖ヨハネ騎士団ゆかりのロドス島、ヒポクラテスの出生地であるコス島、使徒ヨハネが『ヨハネの黙示録』を記したとされるパトモス島があることで知られる。

パトモス島は「エーゲ海の聖地」と呼ばれ、多くの巡礼者が訪れる。ヨハネが啓示を受けたとされる洞窟も残る。

ホーラ丘の上に建つ聖ヨハネ修道院は、11世紀初頭に建造されたもので、「神学者聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟を含むパトモス島の歴史地区 (ホーラ)」としてユネスコの世界遺産に登録されている。

夜はライトアップされ神秘的な雰囲気も漂う。かつてローマ帝国の流刑地とされた島で、西暦95年には使徒ヨハネがこの島に流され「ヨハネの黙示録」を執筆したとキリスト教では伝統的に受け止められてきている。その後、人の住まわぬ土地となっていたが、1080年、東ローマ帝国から正教会に島が下賜され、1088年、丘の上にあったアルテミスの神殿は神学者聖ヨハネ修道院に建て替えられた。1138年、修道院の城壁の回りに住民が住むことを許可され、これがホーラの始まりとなる。ホーラは外敵の侵入に備えて要塞化されていった。1207年にはヴェネツィアの支配を受け、1537年にはオスマン帝国の領土となり、トルコの支配は1912年まで続いた。

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