2004年に名古屋駅・栄・伏見など都心部の市街地整備・改善を行うというまちづくりの指針“名古屋市都心部将来構想”が策定された。その後、世界的金融危機の影響など社会情勢の変化、さらにリニア中央新幹線の開業と都心部の魅力向上が急務となった。
2012年から2013年5月に、有識者、地域の方々を交えた懇談会が4回開催され、2013年6月には『栄地区グランドビジョン~さかえ魅力向上方針~』がとりまとめられる。
“栄まるごと感動空間”を目標とし、訪れる人たちが長い時間このエリアで楽しめるような空間づくりをめざす。美術館やホールなどの文化施設、ショッピング施設や飲食店などが立ち並ぶ一方、歴史的建造物の点在、緑豊かな都市公園を備えるという多面性のある場所を、今よりもっと魅力ある空間にすることは十分可能とされる。
「100メートル道路を中心として、約200haの区域をグランドビジョンの対象エリアとし、〈公共空間の再生〉〈民間再開発の促進〉〈界隈性の充実〉という大きな3つの方針を立てて取り組みが進められている。