ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ

ブルゴーニュ地域圏(Bourgogne)は、パリの東南部、リヨンの北部に位置するかつて存在した地域圏(région) で、セーヌ川に注ぐヨンヌ川とローヌ川に注ぐソーヌ川の上流部にあたる。


1832年に完成したブルゴーニュ運河によりヨンヌ川とソーヌ川が結ばれて大西洋と地中海が連絡するようになる。ブルゴーニュ地方はボルドーと同様にぶどう栽培に理想的な気候条件でワインの銘醸地であるが、ボルドーと比べると小規模な個人経営の農園が多い。

非常に古いぶどう品種の発祥の地でもあり、全体の80%以上がシャルドネ/Chardonnayとピノ・ノワール/Pinot Noirで占められ、その他ガメイ/Gamayとアリゴテ/Aligotéが栽培されている。「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ Les Climats du vignoble de Bourgogne」は「人類が2千年をかけて育み、世界に伝播した他所にはないブドウ栽培のモデル」として<文化遺産>分野での登録を受けた。黄金の丘と呼ばれる地域を中心に開墾されたブドウ畑は、キリスト教、ブルゴーニュ地方を核とした修道院制度とともに発展した。

ブルゴーニュの特徴
Climatクリマと呼ばれる「細分化された区画畑」に格付けされ、畑が分割所有されている場合は、同じ畑のワインでも造り手によって格付けが違ってくる。

特級 Grand Cru
ブルゴーニュで、最も格が高く特定の区域が格付けの対象となり、ラベル表示は、「畑名」で表示される。
「シャンベルタン」(ジュヴレ・シャンベルタン村のシャンベルタン畑)
「モンラッシェ」(ピュリニー・モンラッシェ村のモンラッシェ畑)

第1級 Premier Cru
特級と同様、畑の中の特定の区域が対象で、その畑でとれたブドウだけを使ったワインで、ラベル表示は、その村の名前を表記し、その下に小さく「Premier Cru」「1er Cru」と付けるか、「畑名」を付ける。
「ジュヴレ・シャンベルタン・クロ・サン・ジャック」
(ジュヴレ・シャンベルタン村のクロ・サン・ジャック畑)
「ピュリニー・モンラッシェ・フォラティエール」
(ピュリニー・モンラッシェ村のフォラティエール畑)
ボルドーの第1級との混同を避けるため、「プルミエ・クリュ」と呼ぶ。

村名ワイン AOC Communal
同じ村の畑でとれたブドウを使い、同じ村の範囲であればブレンドしてもよいが、他の村との混合は許されない。
「ジュヴレ・シャンベルタン」
(ジュヴレ・シャンベルタン村の産)
「ピュリニー・モンラッシェ」
(ピュリニー・モンラッシェ村の産)

一般広地域名ワイン AOC Bourgogne
ブルゴーニュ全域で造られるワイン。
「ブルゴーニュ」
「ブルゴーニュ・パストゥグラン」(ガメイ種とピノ種のブレンド)、「ブルゴーニュ・アリゴテ」(アリゴテ種を使った白)

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