ブレーメンの中心的な広場であるマルクト広場に面する市庁舎と、広場中央に立つローラント像はドイツの世界遺産のひとつで、ブレーメン市庁舎はヨーロッパにおけるブリック・ゴシック建築(Brick Gothic)の最も重要な例証の一つ。
広場の向かいには商業会議所が建ち、右手にはブレーメン大聖堂と近代的な市議会、左手には聖母教会、広場の西側には、ゲアハルト・マルクス(Gerhard Marcks)作の「ブレーメンの音楽隊」像が立つ。
ブレーメンの自治都市としての尊厳を象徴するマルクト広場に立つローラント像は1404年に立てられた。当初は木像だったが、ブレーメン大司教の手によって放火され消失した後、石造で再建された。
中世文学『ローランの歌』に登場する英雄ローラントを象った巨大な立像で、ブレーメン市内には4体のローラント像があるが、ブレーメン大聖堂に面してマルクト広場中央に立っている像が最もよく知られる。