ベネズエラ エンジェルフォール

テーブル状の山が連なるギアナ高地
落差979mの、世界最長の滝エンジェル・フォール。テプイと呼ばれるテーブル状の山の断崖から、白い筋となって流れ落ちる姿は、息を飲む美しさと迫力だ。
密林の中からそそり立つ100以上ものテプイが、雲の上にもうひとつの大地を作り出しているようなギアナ高地。
ベネズエラ・ボリーバル共和国(以下、ベネズエラ)の内陸部に位置し、日本全土がまるごと入っても余りある広さがある。ギアナ高地そのものは、さらに隣国のガイアナやブラジルへと続いている。

なぜこのような地形ができたのかというと、ギアナ高地はかつての地球の地軸に位置し、大陸が分裂していくなかでそこだけが同じ場所に留まったからだそう。
20億年前のことである。風や雨にさらされるうちに、固い岩盤だけが残り、それがテーブル状の山になったのだ。
また、分裂した大陸はその後、氷河期や洪水など気候変化の影響を受けたが、ギアナ高地だけは気温の変化があまりなかっため、テプイの上には原始の姿を残しつつ、独自に進化を遂げた植物が生育する。

エンジェルフォール(Angel Falls)

南アメリカ大陸北部のギアナ高地にある世界最大級の滝。
行政上は、ベネズエラのボリバル州グランサバナのカナイマ国立公園内に所在する。
世界最大の落差 979メートル / 3212フィート(岩にぶつかることなく直下する距離は 807メートル / 2648フィート)をもつ滝として著名。

滝のスペイン語名・英語名等は、その存在を世界に向けて大々的に紹介した最初の人物である、アメリカ人探検飛行家ジミー・エンジェルの名にちなむ。
すなわち滝の名が「天使の滝」の意を持つわけではなく、その含意は「エンジェル氏の滝」である。

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