イタリア20州のひとつ、地中海に浮かぶサルデーニャ島。サルデーニャ語ではSardigna, Sardinna, Sardinnia、イタリア語ではSardegna、カタルーニャ語ではSardenyaと綴る。
古代この島はフェニキア人によりイクヌーザと呼ばれ、今ではサルデーニャで一番ポピュラーなビールにその名を残す。イタリア半島を足だとすると、足跡にあたるような島の形から古代ギリシャ人はサンダリオン(Sandalyon)と呼んだ。鰯の英語名サーディンはこの島に由来すると云われる。
リゾート地のコスタ・ズメラルダ、ジェンナルジェントゥ山地、その他文化遺産は観光資源でもある。
先史時代の石造建築であるヌラーゲを代表するものとして、バルーミニにあるスー・ヌラージ遺跡は世界遺産に指定されている。
オリスターノ近郊のターロス、カリアリ南郊プーラにあるノーラはフェニキア・ローマ時代の都市遺跡である。
中心市街地カリアリは島の南部に位置する。
海に囲まれ、古代から異国の文化が交わりるサルデーニャ島は食の宝庫で、アラブや北アフリカなどの料理の影響を受け、イタリア本土とは異なる食文化が育まれてきた。
豊富な海産物、牧畜される羊の肉などが主要な食材として用いられ、2010年にユネスコの無形文化遺産に指定された「地中海の食文化」 (Mediterranean diet) の一部を構成する。
日本のように四季があり、旬の食材を使った家庭料理はシンプルだがとびきりおいしいようだ。