カサ・ビセンス(バルセロナ)

アントニ・ガウディが初期に手がけた重要な建築物の1つで、バルセロナのグラシア地区に現存している。レンガやタイル工場の社長であったマヌエル・ビセンスとその家族の住居として建設され、外観はムデハル様式の影響を受けている。

ムデハル様式 はアラビア語で残留者を意味する「ムダッジャン」に由来し、レコンキスタの後、残留イスラム教徒の建築様式とキリスト教建築様式が融合したスペインの建築様式で、特徴は建物の壁面に幾何学文様の装飾を施している。

マヌエル・ビセンスは1895年に死去、1899年にはアントニオ・ジョベル医師の手に渡る、この人物は2013年現在の所有者の祖父。改修および増築を経て、1969年にスペインの歴史芸術モニュメントに認定、2005年にはユネスコの世界遺産に登録。2007年10月に2700万ユーロで売りに出され、2014年3月27日、モラバンクがカサ・ビセンスを購入し、2016年の一般公開に向けて準備を進めている。

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