オリンピック半島(Olympic Peninsula)は、アメリカ合衆国北西部、ワシントン州の西部にあり、西は太平洋、北はファンデフカ海峡でバンクーバー島と隔てられ、東はピュージェット湾でシアトルなどの地域と隔てられている。
先端のアラヴァ岬周辺には、この一帯に広く住んでいたマカ族(Makah)の保留地(Makah Reservation)があり、121平方kmの土地に1300人あまりが住み、生存捕鯨なども行っている。イギリス人航海者ジョン・ミアズ(John Meares)が、1788年の航海中にその美しさをギリシャのオリンポス山になぞらえた山が、最高峰オリンポス山(標高2,428m)で、オリンピック半島やオリンピック山脈の名称はこれに由来する。
オリンピック山脈の中央部には氷河をかぶった高山が並び、世界最大級の温帯雨林(ホー温帯雨林 Hoh、クィーツ温帯雨林 Queets、クィノルト温帯雨林 Quinault)を擁する。オリンピック半島には、アルドウェル湖(Lake Aldwell)、クレセント湖(Lake Crescent)、クッシュマン湖(Lake Cushman)、ミルズ湖(Lake Mills)、オゼット湖(Lake Ozette)プレズント湖(Lake Pleasant)、クィノルト湖(Lake Quinault)、サザーランド湖(Lake Sutherland)など多くの美しい湖もある。