松平郷 松平トンネル

2021年3月、全事業区間3.1キロメートルのうち、松平トンネルを含むバイパス区間1.9キロメートルの工事が完了して、豊田市の中心市街地から豊田・岡崎地区研究開発施設(下山地区)へのアクセスが強化され、豊田市内の地域がより密接につながり、利便性が大きく向上した。

山間部に典型的な谷戸田が散在する景観の松平郷は、巴川(足助川)東岸の山地の中の小集落で、三河国加茂郡に属し、現在の愛知県豊田市松平町にあたる。

三河国の戦国大名から江戸幕府の将軍家へと発展する松平氏・徳川氏の発祥地の郷で、一帯に残る館跡、城跡等は松平氏遺跡として国の史跡に指定されている。

徳川の家譜などでは、松平親氏が松平郷に到来した、とされる。


14世紀の末に南北朝時代の争乱で、没落した世良田氏(得川氏)の出身と称する時宗の放浪僧の徳阿弥が、父の長阿弥(世良田有親)とともに現地に流れ着いた。


当時の松平郷領主である松平信重(信盛の後裔の松平信頼の子)は徳阿弥の和歌に通じた教養と武勇を買う。


徳阿弥は還俗し、その娘婿となり松平太郎左衛門親氏と名乗り、松平郷領主の松平氏の名跡を相続したという。


以上、徳川氏が三河守任官のため作成した系図による。

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