犬山、入鹿池の桜

入鹿池は、愛知県犬山市の入鹿、飛騨木曽川国定公園内にある人工の農業用ため池で、犬山市や小牧市、丹羽郡の町へ灌漑用水がのびている。池の周囲を北は今井山、南西は本宮山・尾張富士・白山の尾張三山が囲み、池畔には博物館明治村がある。ボート、ワカサギ釣りも楽しめる観光地で、池の周囲には、尾張パークウェイ、県道16号、県道49号などが通る。農林水産省のため池百選に選定され、国際かんがい排水委員会による世界かんがい施設遺産にも登録され、香川県の仲多度郡まんのう町にある満濃池と一二を争う規模である。

形式 – 土堰堤
堤高 – 26.9m
堤長 – 120.0m
周囲 – 約16km
貯水量 – 15,187,786m3(満水時、転倒ゲート起立時の貯水量は16,810,863m3)
満水面積 – 152.1ha
灌漑面積 – 1,369町
水源 五条川、成沢川、郷川

寛永5年(1628年)、後に「入鹿六人衆」と称される6人の男たちが付家老であった犬山成瀬家を経由して尾張藩に入鹿池の開発届を出し、認可された。

年表
縄文時代後期(紀元前1000年頃) – 入鹿池遺跡
535年 – 入鹿屯倉設置
寛永5年(1628年) – 入鹿池築造計画申し出
寛永9年(1632年) – 本格的に築造着工
寛永10年(1633年) – 築造完了
明治元年(1868年) – 入鹿切れ発生(→#入鹿切れ)
大正13年(1924年) – 水争議発生
昭和19年(1944年) – 新放水路完成
昭和33年(1958年) – 愛知用水公団へ加入
昭和35年(1960年) – 新取水塔建造
昭和52年(1977年) – 防災ダム事業計画はじまる
昭和54年(1979年) – 防災ダム工事着工
平成3年(1991年) – 防災ダム工事完成
平成17年(2005年) – 愛知用水二期事業により愛知用水と導水管でつながれる。

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