【テクラ・バダジェフスカ】
彼女はポーランド出身の作曲家でありピアニストなのですが、生年を1834年とする説と1838年とする説があります。1861年9月29日に亡くなっていますので、20代の若さでこの世を去っております。
本格的な音楽教育は受けていなかったものの、20歳前後の頃に作曲した『乙女の祈り』で有名に!この曲を作曲したのちに結婚し5人の子供を産み育てます。
この曲を含め小品を35曲ほど作曲したのですが、病弱のため亡くなってしまいました。
彼女の作品は第二次世界大戦により大半が消失したため、現在では『乙女の祈り』以外はほとんど知られていません。
そして悲しいかな、本国ポーランドでは認知度が非常に低いのです。これは、「祈り」という言葉が、共産圏の影響下にあったポーランドで不適切とみなされたためとされています。
さらに、音楽教育を受けていない『少女』に対しての「偏見」があったとする見方もあります。
バダジェフスカの『乙女の祈り』は、明治時代に日本に伝えられて以来、オルゴール曲の定番として日本で広く愛されています。
ちなみに台湾では、ゴミ収集車が『乙女の祈り』を流しているため、台湾でも馴染みの曲となっています。