徳力富吉郎版画館 (伊勢、おかげ横丁)

木版画家の徳力富吉郎氏は京美工卒後、土田麦僊塾に学び日本画で国展樗牛賞・国画賞を受賞する。自画・自刻・自摺りによる創作木版画を手がけ、平塚運一・棟方志功らと同人誌「版」を、麻田弁自らと「大衆版画」を発行する。

版画制作所を設立し、浮世絵方式による量産も行いニューヨーク等海外個展多数開催する。代表作に全紙判版画「京百景」等があり、茶人・粋人としても著名で、平成12年(2000)歿、98才。

木版画家徳力富吉郎氏の記念館が、伊勢市宇治中之切町52 おかげ横丁内にある。

おかげ横丁は伊賀上野にある「清雅堂」という骨董屋がモデルの建物で、軒先が低く母屋に蔵がついた伊賀地方独特の商家の様子を残す。山口誓子俳句館も併設され、投句箱が設けられ毎月入選句が掲示される。

赤福餅の中には、徳力富吉郎さんの作品『伊勢だより』が日替わりで入っている。