エクアドル、クエンカの歴史地区

南アメリカのエクアドルの首都キトから、南へおよそ500km、16世紀半ばに建設されたスペインの植民都市クエンカ。アンデス山脈中の険しい崖の上にあり、標高は約2,500mで気温は15度前後と涼しい。

ヨーロッパから持ち込まれた建築様式の教会や修道院が数多く建てられ、スペイン植民地時代の美しい面影を残す。

丸石で舗装した道路、塔のある教会など植民地時代の建造物や街並みが多く残る。

クエンカは、サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・デ・クエンカの歴史地区として、ユネスコの世界遺産に登録される。

ヤシの一種で編まれ、黒いリボンが特徴のパナマ帽は、1860年、パナマ帽の製造が法律で強制された事により普及する。クエンカやその周辺の町では、本業であったり副収入であったりと、違いはあるが多くの人々が帽子づくりに携わっている。南部地域の重要な産業であり、日本にも輸出されている。